ロン先生の活動レポート
小学校訪問講義 国際理解教育「われら地球人」
平成17年12月15日(木)10:40~12:20(100分)
159名の児童を5グループに分ける、5カ国の方々と交流活動をする。
●生徒たちの事前準備
事前に選んだ国のことを1時間学習調べしてある。
●内容要求
1、遊び
2、日本と違うこと(習慣や生活など)
3、学校の様子
4、行事や町の様子
5、自然や動物のこと
6、代表的な料理のレシピの紹介
●講義の様子
S市立B小学校へ行って5年生と交流活動を行ないました。5年生159人を5グループに分ける予定でしたが、タイの方が都合により来られなくなったため4グループに変更され、講師はロシア、韓国、インドレーシアそして中国の4人になりました。私は5年1組で中国のことを子供たちと交流することになりました。
担任の先生の案内で5年1組の教室に着きました。机は後ろに寄せてあり、子供たちは前で床の上に座っていました。しかし、今まで会った小学校の生徒さんと違って、中にいる5年生達はそれぞれ自分たちのことで忙しく、こちらに目を向ける余裕もありませんでした。先生のかけ声でやっと入り口のほうに目を向けてくれましたが、私は期待していた熱い目線ではなかった。第一印象は交流に対して興味がなさそうでした。
「どうすれば、子供たちが私に目を向けらせて授業をスムーズに進めていくだろう?」 と始まる前に考えさせられました。そこであいさつした後まず質問してみました。いきなり子供たちに向けて言いました。 「5年生になった皆さんがもう1年生、2年生と違って、勉強をすることはただ先生が何か教えてくれるかの受け身ではなく、自分が知りたい、勉強したという気持ちにならないといつまでも前に進めない。先生から伺いましたがこの授業の1時間ぐらい前、みんなさんは中国のことについて調べました。どんなことを調べたのかよかったら教えてくれますか?」
教室の中はシ~ンとしていました。
「じゃ、調べて何かわかったことがありますか?」
・・・・・・シ~ン。
「それでは、調べたけどわからないことがあったでしょうか?」
・・・・・・シ~ン。
困ったな・・・・・・。あまりにも反応が悪いことに私は悩みました。
そこで私はまた言いました。
「今日は交流活動ですから私は先生ではありません。皆さん緊張する必要もありません。皆さんより少し中国のことを知っているだけです。逆に皆さんのほうが日本のことを私よりずっと詳しいと思います。そもそも中国のことすべて知っているではありませんので、もしかして皆さんが調べてきたことの中で、私はまだ知らないことがあるかもしれません。お互いに教えあいましょう。それこそ交流です。ひと言でもいいから質問をしてみてください。勇気のある人、手を上げてください!」
と私は叫びました。
そこでひとりの男の子が手を上げてくれました。続けて2人目、3人目、やっと風が私の方に向いてくれました。助かった~。
「『少林拳法」でなんですか」
手をあげた生徒さんが聞きました。
「中国では武術が昔から盛んでした。武術の中では色んな流派があります。『少林拳法」はその中のひとつです。日本で言うと空手みたいなものです。特に今から20年前私はまた10代のころ『少林寺」と言う映画がありました。その映画の中、物語と一緒に『少林拳法」を紹介されました。若者達がその映画を見て映画の中の主人公と同じように強くなりたくて、『少林拳法」を習うためわざわざ『少林寺」というお寺まで修行しに行ってしまう人が多くて、一時一つの社会現象になってしまったこともありました。今でも多くの若者が『少林拳法」を修行しています。日本のテレビもその『少林寺」というお寺へ取材しに行ってその修行の様子を私達に紹介しています。中国の小説や映画のなかでも「武功」関係のものが多く、武術が人々に愛され、敵を倒すだけではなく、健康のために多くの人たちが習っています」
と答えました。それから手をあげた子供たちの質問に答え、交流は先生から事前にもらったファックスに書いてあった内容通りすすめていきした。
しかし、最初とっても気になったのは多くの子供たちが私のほうに顔を向けないで私の話を聞きながら一生懸命用意していた紙に何か書いていました。女の子は相談しながら色鉛筆まで使っていました。そこで私の説教がまた始まりました。
「5年生になって勉強の仕方で差が出てくる。同じ教室で同じ先生に教えていたのになぜ差が出ると言ったら勉強の方法に問題があります。たとえば、いま私が話をしているのに、私の顔も見ないで何か一生懸命書いている人が多い。話と言うのは耳で聞く、頭で記録する。そしてキーワードの一言、二言だけノートに書く。なぜならば人の話を書いている間、喋っている人は待ってくれません。話しがどんどん進んで前のこと書いている時、次何が言ったか聞き取れませんから重要なところを聞きもれしてしまう。またお互いに目と目を見ながら話をすると相手の表情が見えてより話が分かりやすくなるし、気持ちも通じる。キーワードだけを書けば授業が終わって話を整理する時役に立ちます。聞いて理解ができていない事を友達同士で相談したり、先生に聞いたりして復習するのが重要なポイントです」
この話をしてから、子供たちの姿勢が急に変わりました。私の話に感心を持つようになって、本当に目で私を追っていました。皆の素直さに感動しました。
今回は時間100分ありますので、子供たちと最後に中国の子供たちの遊びを一緒にしてみました。皆興味津々でとっても喜んで挑戦していました。交流の初めのときの顔と終わりのころは顔が別人みたいに変わって、ニコニコして積極的に私のそばに来て話をかけてくれました。楽しい講義ができたな~と内心とても喜んでわくわくさせてもらいました。
いろんな学校へ行って、いろんな子供に出会ってよかったと私は思っています。